防大受験生用 用語集

防衛大受験生向けの防大・自衛隊の用語集

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防衛大学校の受験・入試を受ける事を考えている防衛大受験生向けの防大と自衛隊関連の用語集のページです。
防大受験を志していろいろと調べている中で出会うであろうと思う防衛大特有の言葉や用語自衛隊の広報の関連用語などや関心のありそうな単語などについて解説を書きます。

基本的に真面目には書いていく予定ですが、内容には私の主観や独断や偏見が混じっている事も多少あります。
その点についてご了承の上でお読みください。

ここで紹介するのは防大入試・防大受験に関わりがありそうな物だけです。
より詳しい防衛大の用語については、別ページの「防衛大学校について」の中の「防大用語 まとめ」をご覧ください。

一部の内容は「防大用語 まとめ」などと全く同じです。

※思いついた時に気まぐれで随時更新や内容の修正をしていきます。

 

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防衛大学校(ぼうえいだいがっこう)(National Defense Academy of Japan)

略称は「防大」または「防衛大」。
将来、陸・海・空 各自衛隊の幹部自衛官となる者を教育訓練するための防衛省の施設等機関であり所謂、士官学校。
(※文部科学省の管轄ではない学校である点に注目)

防大がある場所は「神奈川県横須賀市走水1-10-20」の通称「小原台(おばらだい)」
平地より高い位置にあるので下界より若干気温が低くて寒い。
敷地面積はやたらと広い。
近くに自衛隊基地や米軍基地もあるので、その地域一体は独特の空気が漂う。
「日本で一番、無事に卒業するのが厳しい大学ではないか」と噂されている。
他の一般大学とは、明らかに一線を画するのは間違いがない。

 

採用試験

一般大学でいうところの入学試験のこと。
防衛大の入試(受験)の事を採用試験と呼ぶ。
合格し防大生になるという事は防衛省の国家公務員になるという事なので「採用試験」。
防大受験は最大で2回まで受験するチャンスがある
(※推薦or総合選抜+一般前期=2回)
(※既に合格した者は次の試験は受験できない)

(※少し前まで後期があり3回の受験が可能でしたが、今は2回になりました)

 

推薦採用試験

一般大学でいうところの「推薦試験」とほぼ同じ内容。
高校の成績優秀者で、生徒会活動、部活動などを熱心にしている人物であり高校の学校長の推薦がある事などが受験の条件。

※尚、推薦採用試験を受験した者は、総合選抜採用試験は受験できない。
どちらか一回しか受けられないので注意。

・9月の上旬に試験(受験・入試)の願書受付がある。
・推薦の入試は例年、9月の中頃くらいに行われる。

 

総合選抜採用試験

上記推薦とは違って「自薦」で受験する事ができる入試試験だが、様々な高いハードルがあるのでかなり難しいと思ったほうが良い。
普通の推薦や一般採用試験(前期・後期)よりも合格が難しいという噂。

※尚、総合採用試験を受験しようと考えている者は、推薦採用試験は受験できない。
どちらか一回しか受けられないので注意。

・9月の上旬に試験(受験・入試)の願書受付がある。
・一次試験は例年9月の中頃。
・二次試験は例年10月の終わりごろ。

 

一般採用試験

一般大学でいうところの一般入試に当たり、この日が受験のメイン。
例年この入試では、防大に入校する意思のない「お試し受験組=主に国公立の受験の練習組」も大勢いるため受験者数がとても多い。

・9月中に試験(受験・入試)の願書受付がある。
・一次試験は例年11月の始め頃。
・二次試験は例年12月の中頃。

・男子・文系の倍率は約20倍ほど。
・男子・理系の倍率は約6倍ほどであることが多い。

 

人文・社会科学専攻

要するに「文系」ということ。
防衛大の入試(受験)では、理工学(理系)より人文・社会(文系)のほうが募集人数も少なく、合格ラインが高く難しい。

・男子の合格ラインの目安は、偏差値65程度が目安
・女子は、+5~8程度が目安
※各模試によって数字が変化します。より詳しい説明は別記事に書いています。
(下の理工学部専攻の後に該当記事を紹介しています)
※防衛大は筆記試験だけで合格が決まる訳ではない(身体測定や面接がある)ので、その点に注意。

 

理工学専攻

要するに「理系」ということ。
防衛大の入試(受験)では、理工学(理系)は人文・社会(文系)よりも募集人数がかなり多いので、合格ラインも下がり合格し易いと言われている。

・男子の合格ラインの目安は、偏差値58程度が目安
・女子は、+5~8程度が目安
※各模試によって数字が変化します。より詳しい説明は下で紹介している別記事に書いています。
※防衛大は筆記試験だけで合格が決まる訳ではない(身体測定や面接がある)ので、その点に注意。

 

記事のご紹介
防大の入試の参考になるように「偏差値・評定平均などの合格ライン関連の記事」をより詳しく書きましたので、偏差値や評定平均については、この記事を参考にしてください。

防衛大の入試・基本情報|防大の偏差値・推薦の評定平均の目安・受験アドバイス

防衛大学校=略して防大(ぼうだい)又は防衛大(ぼうえいだい)の入試についてごく基本的なことの説明に加え、偏差値の目安や、推薦の評定平均の目安などについて説明をします。 将来、自衛隊幹部である将官・士官 ...

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着校日(ちゃっこうび)

入校式(一般大学でいう所の入学式)ではなく、防大で生活が始まる初日の事。
制服のサイズ合わせ、官品の受け取り、身体測定、様々な説明を聞いたり、先輩に挨拶したり…
気が付いたら、あっという間に時間が過ぎて夜になっていた~という日。
ドキドキ防大ライフのスタートの日。

 

学生舎(がくせいしゃ)

防大生の学生寮の事。1~4大隊まで4つの建物、4つの大隊がある。
各大隊間では年間を通して運動や学業などの様々な競争が行われており優劣を競う。
(※ハリポタの寮対決みたいな感じ)

防衛大学校の学生は入校と同時に全員が学生舎での団体生活を送る。
第1学年〜第4学年までの約8名で2室(寝室と自習室)を使用するのが基本とされている。
(※人数が多い年は一部屋に10人という事もある)

学生舎には集会室、調理室、シャワー室、風呂、洗濯室などが完備。
尚、部屋は4年間一緒な訳ではなく、部屋割りは学期ごとに変わるので4年間の防衛大生活で同部屋になる人数は結構多い。

部屋のメンバー次第で防大生活が比較的楽になったり、元々地獄だったのが更に深い地獄になるような事もある。
尚、各国から来ている留学生も一緒の学生寮で生活をするので同部屋に留学生が居るような場合も当然あり、それは珍しい事ではない。

 

対番(たいばん)

先輩である上級生が後輩の面倒をマンツーマンで見る(教育係)になる制度の事。
新1学年(教えてもらう側)は「対番」と呼び、上級生側(通常は2年生だが3年である事もある)(教える側)は「対番学生」と呼ぶ。

通常は同郷の人が対番になってくれる。(※絶対ではない)
(福岡出身者には福岡、北海道出身には北海道出身の先輩という感じ)
着校日(4月1日)から右も左も分からない新入生の世話をしてくれます。

学年の上下で「上対番(うえたいばん)・下対番(したたいばん)」という呼び方もする。
(※自分の対番の更に上の対番は「上上対番(うえうえたいばん)」と呼ぶ)
後輩にとって「上対番」は自分を守ってくれる頼りになる存在であり兄貴分。

何があっても上対番だけは「絶対に自分の味方になってくれる」というのが防大生の認識。
厳しい防大生活の中で数少ないやや甘えられる存在。
同部屋の先輩達も面倒を見てくれ、ある程度は守ってはくれるが、それよりももっと親身になってトコトン面倒を見てくれるのが対番。
まるで「義兄弟」のような、この関係は防大の中だけではなく一生続くようなものとなる…こともある。

上下の2人だけの関係だけでなく歴代対番の縦の繫がりも結構重視される。
1年~4年までの対番の縦繫がりの「対番会」(一緒に食事をしたりする)も時々開催される。
一年生の間は、食事代などは先輩達がおごってくれるケースが多い。
※学年が上がる度に、おごってあげるべき下級生が増えるので上級生は結構大変。

 

部屋っ子(へやっこ)

同部屋の下級生のことを「部屋っ子」と呼ぶ。
同部屋の学生たちは基本的に「守ってあげる」ことになっているので同部屋の先輩達は基本優しい。
(※そうでない先輩も時々いるらしいが、それは例外的な存在)
一学年にとって「廊下に出れば戦場」でも「自室の中は安全地帯」でありホッとできる場所。
対番学生に次いで、頼りになるのは同部屋の先輩という事になる。
(※その次位に校友会の上級生が来る。勿論、例外もある)

部屋の上級生が発言権のある頼りになる先輩だったりすると何かと便利で助かる事が多い…らしい。(完全なる噂)

同部屋のメンバーと食事に行く会=部屋会などが定期的に行われる。
また時々、防大の中でも部屋会(お菓子とジュースでの会)をしたりもする。
その場合、大抵は先輩達がおごってくれる…らしい。

※尚、上記は男子部屋の場合であり女子部屋は少し雰囲気が違うケースが多いらしい。
部屋の中でも気を抜けない女学生は多いとの噂です。

 

服務の宣誓(ふくむのせんせい)

公務員が任命される際に、必ず署名(サイン)や押印して提出しなければならない宣誓書のこと。
職種になって内容が違うので、防衛大学校では防大用のもの…
警察は警察官用、地方公務員用…という感じで色々な種類がある。

新入生は、この宣誓文に押印するかどうかで葛藤する子も多い。
(それだけ厳しい内容だと感じる学生が多いという事なので内容はお察し案件)
防衛大生としての最初の関門であり、これをくぐらないと先はない。
入校式の前日に一学年が集められて印鑑押す(押印)するかどうかの決断を迫られるらしい。

尚、防大生としての服務の宣誓を拒否した場合には、当然ながら入校することは出来ないので退校して実家に帰る事になる。
(※毎年多くの学生が着校日~入校式までの4日間に(なかには当日でも)退校し防大を辞める)

 

入校式(にゅうこうしき)

一般大学での入学式にあたる日。
4月1日に着校した時点では、まだ「正式な防大生」ではなく、服務宣誓を済ませた後に、この日より正式に防衛大生の一学年になる

防衛大学校の入校式には防衛省・自衛隊の高級幹部や、各国の駐在武官や来賓なども入校式に参列しているので独特のキリッとした雰囲気がある。
入校式では防衛大の名物として有名な儀仗隊(ぎじょうたい)の華麗な演技も見られる。

入校式の直後には学生とは別に父兄に対しての説明というかお願い?の時間があり、そこで父兄は我が子が入校した防衛大という所がどんな所であるのかを思い知る。

尚、入校式を済ませた後に退校する場合は手続きがとても面倒になる。
色々な意味で、この日が本当の防大生になる境目の日となり防衛大生の心にずっと残る日の1つとなる。

 

午餐会(ごさんかい)

午餐会(ごさんかい)とは、入校日に新1学年とその家族、来賓、防大の職員などが学生食堂で、ズラリと並んで一緒に食事をするお昼の会食会のこと。
防大の巨大な学生食堂で大勢がズラリと並んで食事をする光景はなかなか壮観。

会食と言っても食事は豪華な物ではなく、ごく普通のお弁当が出るだけ。
同じテーブルの向かいに親子が座り一緒にお弁当を食べつつ近況を聞いたりできるので、家族にとっては入校後の様子を知る事ができる貴重な機会。

この入校式が終わり父兄が帰った後の防大では、1学年は「正式な防大生」として本格的な防大ライフがスタートする。

 

PX(ピーエックス)

防大の校内にある売店のことをこう呼ぶ。
※現在はファミリーマートがあります。
普通のコンビニとあまり変わらないような内容の物や、防大限定のお土産品なども販売しています。
(※限定品はチョコ、クッキー、カレーなどの食べ物系やグッズ類や服など様々)
防大の開校祭などで行った時に一般人も買い物をすることができる。

 

外出日(がいしゅつび)

防衛大学生の身分は防衛省の特別職の国家公務員なので一般の国家公務員と同じように土日祭日は休日扱いになる。
校友会の練習や試合などで休日は潰れる事も多いが、何も予定がない日は自由に過ごす事が出来る。

自分の部屋(学生舎)で過ごしても別に良いし、希望者は事前に申請をして許可を得れば外出する事も出来る日。

 

 

※随時、気まぐれに更新していきます。

 

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