あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 30号(7月6日号)
第8話:指導の意味
少年サンデーの「あおざくら」防衛大学校物語
第7話「部屋長サカキ」の個人的で独断的な感想記事です。
※二階堂ヒカル先生のサンデー連載漫画です。
★「あおざくら」をコミックスで読む派の方はネタバレ注意!!
★記事の中でそこそこ詳しく内容を書いています。
★初めてブログ記事を読む方へ★
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一度、その内容に目を通して、このブログのスタンスなどに対して
ご理解の上で読んで頂けると有難いです。
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それでは、改めまして…ここから
あおざくら =防衛大学校物語=
第8話:指導の意味
…の感想記事です。
今回は巻頭カラーでした。
「あおざくら」防衛大学校物語…人気のようですね。
カラーページの煽り文は…
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一話目以来のご無沙汰登場!
近藤の幼なじみ、松井さんちの常ちゃんは
女子大生ライフを満喫中!
そして近藤も
防大ライフを満喫中!!
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最初のページに大きく登場したのは幼馴染の常ちゃんでした。
内容はどこかの大学の新歓コンパのようです。
常ちゃんは、無事に一般大学に合格し新入生生活を満喫中のようです。
一方、その頃…防衛大学校では…というと
次の見開きのカラーページで、近藤達が部屋長の坂木に怒鳴られて、
上半身裸で空気イスの姿勢をさせられているシーン。
一応?同じ大学一年生なのですが…
一般大学と、防衛大学校との生活の違いがハッキリ分かる場面ですね。^^;
坂木「ーーーだから、そのイスじゃねんよ!」
近藤「…え?」
坂木「空気のイスがあるだろ!!」
「さっさと座りやがれ!!」
「話が聞きたいんだったら、それなりの姿勢を見せろォ!!」
近藤(これまでの指導の理由を聞いただけなのに。)
(なんで空気イスで聞かないといけないんだ!?)西脇「近藤が言い出しっぺだからな。」
「これ持て。」
(※2リットルくらいのペットボトルを両手に持たせられる)近藤(重いぃい…)
このシーンを知り合いに聞いた所…「普通はないね」という答えでした。
この「あおざくら」感想記事の中で今まで何度も何度も書いていますが、
自分達の部屋っ子の一学年を…
こんな風にイジメる(指導する)上級生は「普通は」「あまり」いないそうです。
でも、どこの大学にも会社にも「少し変わった人」がいるように
自分の部屋っ子をイジメるような上級生も「たま~に」いるそうです。
でも、そんな人は同級生からも白い眼で見られるそうですし、
場合によっては孤立するそうですので、
この「あおざくら」防衛大学校物語のような展開は「普通はない」という事です。
しつこいようですが「あおざくら」は漫画でありフィクションなので…
他の部屋の意地悪な上級生を出すと理由も必要だし面倒だし?
という感じで、自分の部屋の上級生が一学年をイジメる展開になっているのでしょうか?
※勝手な事書いています、すみません…
あと…ついでに書くと…
西脇が空気イスをしている近藤にペットボトルを持たせていますが
「こんな事もしない」と言っていました。
空気イスは、それだけで超超キツイ!!し、まだ慣れてない一学年にこんな事をしても
本当にただのイジメにしかならないし意味もないからやらない…
…という風に私は聞きました。
総じて、この場面は有り得ないというか、やり過ぎというか…
防大生が見て「部屋っ子にこれはないだろう」という事らしいので…
一般的な事実とは、かなりかけ離れているそうですので、皆さま…安心して下さい。^^;
ただし…同部屋ではない上級生から叱られて空気イスをさせられる事はあるそうです。
守ってくれる存在である同部屋の上級生以外の場合は「アリ」という事です。
(※意味もなくさせられる訳ではなく、何かがキチンと出来ていない時なと)
まぁそれでも…普通はペットボトルなんか持たせないそうですが。
坂木「沖田ァ!!」
沖田「はいっ!!」
坂木「テメェはこれまでの指導にはどんな意味があると思う?」
「オマエなりの答えを言ってみろ。」
沖田「じ…自衛隊のリーダーを育てる学校だから…」
「指揮を執るために部下の…辛い気持ちを分かるためかな…って。」坂木「ふーん…」
沖田の語尾が少し気になります。
一学年が上級生相手に、こんな言い方は普通はしないと思います。
※細かいツッコミすみません…
坂木「次ィ原田!テメェどう思ってる?」
原田「じ…自分は、」
「基礎作りっていうか…っ、トレーニングをかねた注意で、それで厳しく…」坂木(ハァ…)※溜息です
原田は何でも体力作りに結びつけるようですね…(笑)
坂木「次ィ 武井。」
武井「学生舎での生活は、防衛大学校において習得されるべき重要な…(略)…」
「…(とても長く略)…規律なくして、真の自由はありません。」武井以外の一学年(驚きの顏)
坂木「聞きかじったこと並べてんじゃねえ!!」
「腹ん中でどう思っているのか答えろっつったんだ!」
「校長か!!」
武井は、どこまでもこのキャラなんですね…
坂木の「校長か!」に笑いました。
坂木「近藤!」
近藤「はいっ!」
坂木「テメェ自身はどう思ってる?」
「なんでこんなことをやらされてるんだ?」近藤「理由なんてない…!」
「…のではないかと思っています。」
「この空気イスだって…理由もわからない。」
「なんでこんなことしないと… っく…」
「ッ…!!」(空気イスの姿勢が辛くてドテッと倒れる)坂木「正解だよ。」
「オレたちがオマエらにやらせている反省は、ただの理不尽だ。」近藤(え!?)
(本当にそうなのか!?)
坂木の言葉を聞き、唖然とする近藤。
「理不尽である事を堂々と肯定する」なんて事は一般社会では
あまりない事ですし、普通は「は?」となりますよね…^^;
西脇「全員!腕立ての構えー… 用意っ!!」
★一学年が全員、腕立て伏せの恰好になる
坂木「イスできねぇなら、腕立ての構えで聞いてろ!」
「オレたちはオマエらに理不尽なことをしている。」
「それは、オマエらが理不尽を知らねばならないからだ。」坂木「なぜ『理不尽』をしらねばいけないのか?」
「災害派遣、外国からの侵略防衛、オレたちは将来 そんな有事の際に式を執らなければならない。」
「部下や市民 多くの命を預かる立場にある。」「有事の際には理屈通りに物事は動いてはくれないし 情報も不十分。」
「時間も常の不足している。」
「そんな『理不尽な状況』の中でオレたちは冷静に適切な指示を下さなければいけない。」「だからこそ今からその理不尽に慣れ、対処の仕方を心得ておかねばならないんだ。」
うん。まぁ仰る通り…
防衛大学校と幹校(幹部候補生学校)を卒業したら
彼らは「理不尽極まりない環境」に置かれる事になるのは理解できますが…
その為に、防衛大学校時代からこんな理不尽を強いる必要性があるのかどうか?
という点については、防衛大学校内の現役防大生の中でも
また卒業生たちの間でも賛否両論あるようです。
ただ…私が聞いている話ですと
「防大での理不尽くらい耐えられる精神でないと幹部自衛官になっても役に立たない」
という意見は多いようです。
自衛隊全体(国防という観点でも)や将来の部下たちの事を考えても
『この程度の事で根を上げる奴が幹部自衛官になって貰っては周囲が困る』
という「理屈」は分かるような気がします。
…だって、多くの部下の命を預かるのだし
幹部自衛官の判断ひとつで…国に重大な影響を与えるかもしれない…
下手をしたら多くの人の命に関わる…という事を考えたり、
戦争状態でなくても、災害派遣などの過酷な状況での指揮官の判断ひとつで
多くの人の命を左右する可能性が大きい事を考えれば…まぁアリなのかな?
と…思わなくもないです。
※私個人の意見です。
坂木「近藤。」
「テメェのベッドが飛んだよな?」
「あれはそれだけが理由じゃねぇぞ。」「オレは知っているぞ。」
「オマエは他のヤツより多少できる。」
「だから、時間もできるがその時間で何をした?」「沖田の反省文を手伝ってただろ!!」
「理不尽な状況を手伝ったら、」
「沖田が理不尽に立ち向かうチャンスを奪う事になるんだよ!」「失敗の尻拭いをするんじゃない、次失敗しないように手伝ってやるんだよ!!」
「全員ができなきゃ なんの意味もねぇんだよ!」
「連帯責任の意味をはき違えるな!」
この部分も、聞いたところでは色々な考えの人がいるようですね。
その時々にお互いの出来てない部分を補完しあって乗り越えるのを良しとする考え方。
(※最初は出来なくても一年間やれば最終的に全員できるようになっているから、それで良いという感じです。)
坂木のように、全員が同じように出来るようになるのを目指すべきという考え方。
上級生によっても考え方は千差万別なので…
防大生になって一学年になると、この「あおざくら」の漫画と同じ事を言われる…
という訳ではない…という事を書き添えておきます。
坂木「わかったか?」
近藤「わかりません。」
近藤「理屈はわかりますが…」
「納得がいきません!」武井(バカ近藤、ここで反論なんかしたら…)
原田(空気イスよりももっとひどい反省に…)★坂木、ニッと笑い…
坂木「じゃあテメェはテメェで、ずっと考え続けるんだな。」
★近藤のえ?という顏…
坂木「オレは議論は嫌いだ。」
「後はテメェで納得のいくまで考えろ!」
近藤…ここで反論とは勇気がありますね。^^
上記でも書いたように、同じ防大生の中でも色々な考え方の人がいます。
この場面のように
「納得いかないなら、4年間で自分なりの答えを見つけろ」
…という姿勢の上級生は多いそうです。
最もあまりに変な思考の人は、同級生からも下級生からも「変態認定」されるそうですが
だからと言って、それを全面否定もしない位の自由さ?はあるそうです。
ただし…
一学年の間は上級生に「はいっ!」とほぼ無条件に従う生活なので
そんな事を考える余裕が本当に出るのは二学年になりカッター期間が終わった後…
という事でした。
坂木「さあいいか テメェら オレがオマエらの部屋長の間は、」
「他の上級生につけこまれないよう 厳しく仕込んでやるからな!」一学年「はいっ!」
坂木「オマエらの防大ライフを最高の地獄にしてやる!」
この坂木のように
「部屋っ子を可愛がるのではなく、厳しくしつける上級生」
も確かに一定数はいるそうですが少数派との事です。
何度も書いてしまって恐縮ですが、基本的には部屋っ子は可愛がる物だし庇ってくれるそうです。
※当然、内容にもよる
尚、自分の部屋の上級生に扱かれているという事を周囲の上級生が分かっているからと言って、
他の部屋の上級生に扱かれる回数を減らしてくれる…という事はありません。
…悪しからず。^^;
ただし「あまりに変態として有名人」な人が同部屋の上級生である一学年生に対して
同情?して、反省を軽くしてあげるような事は「ある」とも聞きました。
※そんな配慮をしてくれる上級生ばかりではないのでケースバイケース。
坂木「あー 汗くせーなぁ…」
「耐えられねー。」西脇「オマエら風呂行けー!」
近藤「でも反省文が…」
坂木「んなもんオレが口きいといてやる、さっさと行け!」
この場面は「坂木、優しいな」と思う場面ですが、
知り合いの防大生に聞いても同じく「かなり優しい対応」だと言っていました。
お風呂に入らせて貰える所はもちろん、
「口をきいといてやる」という部分も含めて「部屋っ子を可愛がっている場面」という事でした。
最後は、部屋の一学年全員にお風呂に向かい、その後に帰って来た場面。
幼馴染の常ちゃんから「新生活どう?」というラインが来ていて、
それに対する返事として近藤が「理不尽」と返す場面で終了。
最後の説明文は…
■次号、初の外出日に…!?
次回は、初めて防大から「娑婆(防大の外)」に出るお話しのようです。^^
以上…
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あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 30号(7月6日号)
第8話:指導の意味
(※二階堂ヒカル先生の連載漫画)
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の、かなり自分勝手な独断的な感想記事でした。^^