あおざくら感想

あおざくら防衛大学校物語 第3話「お客様」感想

更新日:

あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 25号(6月1日号)

第3話:お客様

 

少年サンデーの「あおざくら」防衛大学校物語
第3話「お客様」の個人的で独断的な感想記事です。
※二階堂ヒカル先生の少年サンデー連載漫画です。

「あおざくら」をコミックスで読む派の方はネタバレ注意!!
記事の中でそこそこ詳しく内容を書いています。

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一度、その内容に目を通して、このブログのスタンスなどに対して
ご理解の上で読んで頂けると有難いです。
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それでは、改めまして…

あおざくら =防衛大学校物語=
第3話:お客様
…の感想記事です。

 

今回の扉絵は、近藤が本を開いている場面です。

最初の煽り文は…

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ピッカピカの一学年!!

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冒頭の説明文…
■着校2日目、ラッパの音が一日の始まり!!

場面は、朝になり西脇サブ部屋長に起されるところからなので
その説明という感じです。

西脇「ほら、起きんか 朝だぞー 新しい朝!」
「起床ラッパで起きるんだぞ~~」

といいつつ1学年たちを起して回っています。
その後、着替えようとしている1学年たちに…

西脇「上は脱いだら そのままでいい、下だけ着替えて外で集合だ。」

近藤「え!? 外に?」

 

 

そのあと、上半身裸の状態で外に出てみると既に大勢の人が集まってて…
上級生達が「急げ 新入生!」「走れ走れ」などと声をかけていて…

上級生「今から朝の乾布摩擦を始める!」
「せいれーーーっ!!」

(…途中略…)

原田「さすがに上裸だと寒いな。」

沖田「冬だったら凍えちゃうかも。」

原田「だなー。」

近藤「おい、それより見ろよ。」
「上級生 みんな すげえ体…」

沖田「僕らも あんな風になるのかな?」

近藤「ハハハ、だといいな。」
(松平さんも…すごい体…)

新入生の一学年が寒そうにしてて、上級生は筋肉モリモリの逞しい身体で平然としている感じですね。

聞いたお話では、当然のように冬の乾布摩擦は……
かなり!と~っても!!寒い!ようです。^^;

防大は高台(小高い山の上)にあるので下界より寒いです。
新入生は4月から冬が来るまでの間に少しでも筋肉をつけておかないと後々、大変そうです…。

そんな中…同部屋の上級生である坂木と西脇は、近藤達一学年を見ながら…

西脇「坂木、うちの部屋っ子、どう思う。」

坂木「別に…私語の余裕があるのにムカッ腹が立つぜ。」

西脇「ハハハ…仲が良いことはいいことじゃないか。」

坂木「でも、気になるといえば… 沖田学生。」
「アイツはカンピンだな。」

西脇「狙ってくのか?」

坂木「ああ。」「西脇、オマエは?」

西脇「いやあ、オマエに任せるが……」
「強いて言えば… 近藤学生だな。」

ここの台詞…「何を狙っていくのか」が気になりますね。
にしても…新入生もですが上級生達も私語をし過ぎな気もします。^^;

まぁ「あおざくらは」漫画ですので会話がないと困りますし
場面の説明とか今後の為にも必要なのでしょうね…。

※尚、「部屋っ子」「カンピン」などの説明は記事の最後でします。

 

その後は、防大での生活を教える場面…
先ずは「学生舎内の清掃」です。
新入生の一学年に、二学年が実際にやってみせて説明しています。

その後が、やっと朝食です。
乾布摩擦と清掃をした後が食事なのでお腹もペコペコでしょうね。
この朝食の場面で、西脇がヤカンにイキナリ直接口をつけて飲んでいますが…
これはまぁ、余程、周囲の人に嫌がらせでもしたい時以外はあまりやらないでしょう。^^;
…如何でしょうか、防大生諸君?

尚、台詞の中にもありますが、
朝食は、パンとご飯のどちから好きなほうを自分で選べるようになっているそうです。

沖田「おいしいー!」
「僕、ご飯 食べている時が一番幸せだよー。」

西脇「早起きした後のメシはなんでもウマい!」
「時間内なら いくらでも おかわりしていいぞ。」

沖田「はいっ!!」

沖田は本当に嬉しそうにご飯を食べていますね。^^
でも噂によると一学年は、こんな風にご飯にありつける事はないとか。

パンしか残らないし、ご飯があってもマズイ部分しかないそうです。

 

あと、普通はこんな時は対番の松平が一緒に食堂に行って色々と教えてくれるみたいですね。
ですので、この場面は漫画用に改変していると思って読んで下さい。
(※噂では防大の食事は自衛隊関連施設の中で一番マズイとか…^^;)

朝食が済んだ後は、学生寮の中の施設を坂木部屋長が案内しています。
洗濯室や乾燥室があり、晴れている時は屋上に干せると説明。
冷蔵庫の中には学生の名前を書いたペットボトルが入っていますが…
ザッと見た感じでは「西脇」の文字だらけですね…(笑)

この冷蔵庫は「あおざくら」の漫画の絵でも小さいですが
実際に私が見た時も、とても小さな冷蔵庫でした。

 

そして実際には1学年は使えないようです。(全学年用のスペースなどないので)

冷蔵庫も乾燥機も上級生(3・4年メイン)のものだとか…
※乾燥器は上級生が訓練などでいない、休日で留守などの日は使える。

 

その後、廊下を通っていた所、上級生が来たので…

沖田・近藤・原田「こんにちはっ!」(頭を下げつつ)

沖田「上級生とすれ違ったら挨拶と敬礼…」

近藤「早く慣れないとな。」

原田「おい!近藤… 見ろよ あの娘… メチャクチャ可愛くねぇ?」

最初はこの「敬礼&挨拶」がなかなか素早く出来ないようですが、その内に慣れて自然にできるようになるらしい…です。
(※この場合の敬礼は一般の頭を下げるおじぎのような感じです)

とっても可愛い女の子がいるのを見つけてスグに反応する原田。
この子(乙女ちゃん)が「あおざくら」ヒロインなのでしょうか?
それともヒロインは幼馴染の常ちゃんのほう?
良く分かりませんが、取り敢えずどちらも可愛い子ですね。

 

因みに私が防大に行った時にも、とっても可愛い子がいました。
その後、あの子は元気かな~?と知ってそうな学生に聞いたら…
『あぁ…数か月後に辞めちゃったよ』と聞きました。^^;

 

 

まぁ、そんなお話しはどうでも良いのですが……

この「あおざくら」のシーンでの最大のツッコミは女の子の髪の長さ!ですね。
第1回の時にも、近藤も先輩達も髪が長過ぎ~!とツッコミましたが、女子も、とても短く切っている子が圧倒的に多かったです。

絵のようにポニーテールというのは…
お風呂の時も大変ですし、帽子も被れないし不便そうです。
(※絵では無理矢理?被っている絵がありますが実際はあれは無理じゃないかなぁ)
(※結びの位置が高過ぎるんですよね…もっと下なら帽子はOKですが)
殆どの女の子は着校前に短く切ってから、防大に来るようです。

※髪が少し長い女子もいます。(上級生のごく一部に限られますが)
※でもポニテができる程に長い子は見た事がありません。後ろで普通にギリギリ?まとめてる感じでした。

でもまぁ、もしもこの子が「あおざくら」のヒロインなら、絵的にも他の子と差別化しないといけないし…という事なのでしょうか。
それでも、やっぱり…違和感あります
あまりに長過ぎる&よりによってポニテ!
ので。^^;

 

場面は、その子(乙女ちゃん)が近藤達に気が付いて挨拶をするところ…

乙女・近藤たちお互いに「こんにちは!」

上級生「ちょっと乙女ちゃん。」
「一学年同士は敬礼しなくてもいいのよ。」

乙女「えっ!? そうなんですか……」

上級生「今は三学年の私がいたから。」
「上級生かどうか見分けるには 腕に付いてる桜の数で確認するのよ。」
「1つが二学年。2つが三学年。3つが四学年。」
「すぐに慣れるわ。」

これ…私も防大に行った時に聞いて…
すれ違う防大生の学年を確認しようとしたのですが…見えない。^^;

なかなか目が慣れないというか、腕を振っているので見えないというか…
それでも段々と慣れて「見える」ようになる…らしいです。
(※私は一日防大にいても無理でした。動体視力が良くないと無理!?)

 

その後、部屋で色々やっていると…
対番学生の二学年、松平学生が近藤達の部屋に来て、その後、近藤にプレスについて教えてくれている場面になります。
(※プレスとはアイロンのこと)

その会話の中で、乙女ちゃんの話題と…
近藤が前日の夜に見た「初日で辞めてしたった学生」の話題になり…

近藤「昨日自分に、執拗に同盟を迫った 同じ新入生の彼 覚えていますか?」

松平「ああ!覚えているぞ元気にしてるか?」

近藤「昨日 夜に この寮を去るところを…目撃しました。」

松平「!」

近藤「形はどうあれ、あんなに強い意志を持って入ったのに、」
「なんで彼は たった一日で辞めることに…」

松平「今は、気にしなくていい。」
「入校式が終われば…いずれわかる。」

ここの場面の最初のツッコミは…
松平が「例の彼」を思い出しているシーンの絵が「私服のパーカー」であること。

いやいや…松平はパーカー姿の彼を見た事がないよね?
売店で会った時は既に防大の制服に着替えていましたよね?
…と、ちょっと思いました。(笑)

 

それと…恐らくはお話の展開上のご都合だろうと思いますが、別に入校式の前であっても近藤の疑問に答えてあげても良いのに…
というか対番学生なら、普通は聞かれた事はその場でスグに教えますよね。

経験者からのお話ですが…
正式な防大生になっていない入校式前のこの時期は
「今ならまだ簡単に辞められる
ので防衛大に対して違和感ありまくりの学生などは、この時期に「辞めさせてあげるのが親切・本人の為」という考え方もあるようです。

その為「あおざくら」防大漫画のように、もし一学年に聞かれた場合は、ちゃんと質問に丁寧に答えて教えてあげて…
質問者が不安に思っている事に答えてあげるべきであり
「防大生活の厳しさも教えるべき」それも対番学生の役目
…という事でした。

「あおざくらは」フィクション漫画なので、どうしても
実際の防大とは違う場面が多々出てくるようですね。

 

松平「今は他人のことよりも自分のことだ!」
「覚えなきゃいけないことは まだまだある!」
「オレも全力で教えていくぞ!」

近藤(みんな優しくて丁寧に教えてくれる。)
(でも、何か隠していることがあるんじゃ…)
(入校式が終わったら 何があるっていうんだ?)

この場面の松平対番学生の言葉は真理でしょうね…。

防大に入ると「覚えなくてはいけない事が、あまりに多過ぎるっ!!
と頭を抱えたくなる程に、色々な事を…憶えて、覚えて、おぼえて…!
としないといけないので、
「他人の事どころではないっ!」のは真実でしょう。
(※具体的に何を覚えるのかは防大生の生活の別記事にします)

 

近藤の台詞は今後の展開へのフラグである事はよ~く分かりますが。
でも実際は「初めて対番学生をする二学年が上級生に叱られまくっている」ので、別に入校式前であっても、「防大の本当の雰囲気」は分かると思います。

でも、まだこの時期には一学年はお客様対応をして貰えるので
一学年は激しく指導されるような事がない…という部分は本当のことのようです。^^

 

で、その後の場面ですが…う~ん…これはねぇ…^^;
どういえば良いのでしょう。
あまりに馬鹿馬鹿しい場面なので台詞は書きません)

ごく普通に考えて「着校日の翌日という、そうでなくても超忙しい日」に…
あろうことか「女子部屋を覗きに行く誘いをする二学年の対番学生」なんて…
絶対に!ぜ~ったいに!いませんよね。

うん…これはない。絶対にない!!
と思ったのですが、一応?念の為?に聞いてみました。

そうしたら…

「あんな漫画のような事があるハズがない!あったら完璧な事故!!」

「防大では、あんなことをやってるのかと勘違いされたら困る!!」

「こんな二学年がいたら速攻で退校させられる!」

と、全面的に「あおざくら」の内容は有り得ない!と全否定するコメントが返ってきました

…ですよね~~!^^;
(※そもそも部屋の配置も変だそうです)

 

うん…きっと大丈夫。
「あおざくら」を読んでいる人達は、これは漫画でありフィクションであるって、知ってて読んでいるからね。
読者を楽しませる展開を無理にでも作っているって…みんな理解していますから。

だから防大生や防大ライフが誤解されるような事は…
きっと、ない…はず…です。…たぶん。

でも、正直この場面は私も不快でした
扱っているテーマが防衛大学校である事もあり、あまり下品な内容の漫画にはなって欲しくないのですが…
その辺り、もう少し考えて頂けないでしょうか二階堂先生…。

 

 

その後に、女子達に見つかって…
週番に報告をされて反省の為の罰を受けている場面…の後半から

西脇「着校2日目で何しとるかオマエはァー!」

大隊週番・大久保「あっはっはっ…元気でなによりじゃないか…」
「空気イス3分3セット、とりあえずこれで反省は終わり、2人とも戻っていいよ。」

(…近藤・松平が戻る場面…)

大久保「松平のヤツ、わかってやったね…」
「今だけは一般学生と同じことができるからって。」
「新入生に悪影響与えたら許さないよ。」

西脇「松平にはオレが強く指導しておくさ。」

大久保「でも、近藤君も良かった。」
「いやぁ~~ホント… 入校式前で良かったよ。」
「だって、彼はまだお客様なんだから。」

ここで第一話の最後の先輩たちの台詞にもあった「お客様」が登場。
今回の第3話のタイトルでもあります。

この場面を見たら、何となく「お客様」の意味が分かる…
という部分ですね。

 

尚、実際に新入生のことを「お客様」などという言い方をするのだろうかと思って聞いてみましたら…するそうです。
漫画のように「お客様扱い」も実際にするそうです。

この期間は、上級生達は全面的に親切なのが普通…であるそうです。
ただし、あまりに生意気だったり反抗的だったり…
他の学生に迷惑を掛け過ぎの場合は、当然、注意はするとのこと。

なお…更なる間違いを指摘いたしますと…
「この時期の1学年は、お客様対応」という事は「あおざくら」のように新入生である近藤が、松平と一緒に空気イスをさせられる事もない
…そうです。

この場合は(万が一、こんな不祥事があれば…ですが)、
空気イスの罰を受けるのは2学年の松平のみ

近藤は隣で自分の対番が激しく叱られているのを見ている事になるそうです。
(※しかも普通は、この後に松平は退校を迫られる展開になる)

 

 

それから、一番最後の場面…
近藤が洗濯室で洗濯した後の物を干そうと思っても干す所が既にいっぱいだった為…二階の乾燥室に上がってしまって
乙女ちゃんと再び遭遇する場面ですが、これについても…

「こんなことが偶然とか有り得ない!」
「これって普通に事故だからっ!!」
「ないないない…!絶対ない!」

という事でした。^^;

ちゃんと施設内の説明の時に二階は女子専用の乾燥室なので
男子は決して入らないように!という事をしっかり言われるそうです。

つまり「あおざくら」のような場面は普通はない、という事です。
万が一あったら、それは確信犯であり事故(犯罪)である…そうです。

 

男性諸君…防大の見学に行っても…決して、安易な気持ちで乾燥室の二階に行こうとは思わないで下さいね!
見つかったら…立派な犯罪!ですので。

 

最後の説明文…
■…え~と、ドンマイ近藤!次号、入校式!!

…こんな事をさせられた近藤が哀れです…
スタートして3号目で、いきなり好感度を大きく下げた主人公なんて…泣。

 

 

<今回の主な防大・自衛隊の言葉>

●部屋っ子(へやっこ)
同部屋の下級生のこと。
同部屋の学生たちは基本的に「守ってあげる」ことになっている。
(※そうでない先輩も時々いるが)
一学年にとって「廊下に出れば戦場」でも「自室の中は安全地帯」であり
対番学生に次いで、頼りになるのは同部屋の先輩という事になる。

●カンピン
親が自衛官である人のこと。
自衛官の子息をカンピンと呼ぶ。

●プレス
アイロンする事を防大ではプレスすると呼ぶ。

●空気イス
実際にはないイス=空気のイスに座る格好をする事。
何かの罰や反省のためにやらされることがある。
かなり!!キツイ恰好であり、倒れる事も多いし終わったあとはヘロヘロ。

●お客様
着校(防大で生活を始めた)はしたが、まだ入校式は終えていない一学年のこと。
まだ宣誓を済ませてなくて、本当に入校していないので…「お客様」と呼ばれる。
(※防大の行事の時の父兄や受験生も、普通にお客様と呼ぶ)

※詳しくは「防大用語」のページにて解説

 

以上…

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あおざくら =防衛大学校物語=
週刊少年サンデー 25号(6月1日号)

第3話:お客様

(二階堂ヒカル先生の連載漫画)
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の、かなり自分勝手な独断的な感想記事でした。^^

 

 

 

 

 

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