あおざくら感想

あおざくら防衛大学校物語 第11話「岡上乙女」感想

更新日:

あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 34号(8月3日号)

第11話:岡上乙女
少年サンデーの「あおざくら」防衛大学校物語
第11話「岡上乙女」の個人的で独断的なツッコミ感想記事です。
※二階堂ヒカル先生のサンデー連載漫画です。

「あおざくら」をコミックスで読む派の方はネタバレ注意!!
記事の中でそこそこ詳しく内容を書いています。

 

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それでは、改めまして…ここから
あおざくら =防衛大学校物語=
第11話:岡上乙女
…の感想記事です。

今回の扉絵は、眼光鋭い怖い表情の坂木部屋長
絵に添えられた言葉は…
「眼光鋭く、鬼が往く!!」

 

冒頭の場面説明文は…

■引率外出で、近藤大ピンチ!!

 

初めて、娑婆=防大の外に出た近藤が迷子になり
スマホもなく焦っている場面からスタート。

近藤の頭によぎるのは…
坂木の言葉
「いいか はぐれたら…死だ。」という言葉。

なのに、自分のスマホに電話を掛けようとして
公衆電話に10円を入れるのをためらう近藤。
…近藤って、ここまでスゴイ守銭奴だったんですね。^^;

迷っている時に、ふと防大生を見つけます。
制服の腕の部分に桜がない事を確認し、同期の1学年である事を確認の上で
話かけてみると…相手は乙女ちゃんでした。

この場面、近藤が相手をちゃんと同期であるかどうかを確認しているのは、
当然ながら、上級生であれば下手に話し掛けないほうが良いからであるのは言うまでもありません。

敢えて突っ込みを入れるとすると…
通常は、制服姿の場合はそのほとんどが一学年であるはずです。
(※校友会の試合や何か特別な用事がある時に上級生が制服で外出している事もあります)

 

前の感想でもチラリと書きましたが、
今回の引率外出では、上級生の坂木と西脇も防大の制服のまま外出していますが、
通常は、2学年以上になると仲間数人と一緒に借りている下宿で私服に着替えて外出します。

下宿と呼んでいますが、実態はほとんど「物置」だとか。^^;
要するに数人分の着替えや防大には持ち込みできない私物を置くため部屋です。
借りている場所は、当然防大の近くか最寄り駅の馬堀海岸駅近くだそうです。

 

その後、ガラケーを乙女ちゃんに借りて西脇に電話した近藤は

西脇「バッカ… もーーーん!!!!」
「いかなる理由であれ、なぜ誰かにひと声かけなかった!」
「防大生としての心構えがなっとらーーーん!!」

「そんなオマエには 今日もうメシをおごらん!」
「駅前の喫茶店でハラを空かして待っていろ!!」
「一七〇〇に迎えに行くからな!!」

…と、大激怒されましたが、これで食いしばきから逃れる事ができました。(笑)
同期のメンバーからも羨ましがられています

この後の同部屋の同期メンバーの漫画での描写はないのですが…
彼らは一体、どれだけ食べさせられたのでしょうか。

 

その後、岡上乙女のガラケーに電話が入り、今日会う予定だった人物から
やはり会いたくないという連絡があった様子。
落ち込む乙女は、近藤を誘って喫茶店に入りますが…

そこで乙女はアイスコーヒーを注文し、近藤は「お冷」。
本日二度目の素晴らしき守銭奴ぶりです。^^;

岡上「なんで引率外出中に一人で行動していたんですか?」

近藤「子供に駅員と間違われて駅まで案内したんだ!」

岡上「ふーん…」

近藤「ほ…本当だよっ!」

岡上「ええ、信じていますとも…」
「どんな状況下でも本音を言えるって…もっぱらの噂ですもんね。」

近藤(一体誰だよ、そんなこと言ってるの!?)

…略…

岡上「私は…ある人と面会する許可を貰いまして…」
「今日のこと、ずっと楽しみにしてたのに…結局会えなくて…」

お互いに、どうして一人で居たのか確認の会話をしていますが…
乙女ちゃんが、1学年の最初の外出日であり、
通常は同部屋の上級生が引率外出する日に「許可をもらった」
と言って一人で行動している部分はとても違和感を受けました。

前回の感想でも、引率外出の日なのに単独行動をする坂木にツッコミましたが…
初めての外出日に西脇一人に部屋っ子を任せてしまって
坂木だけが別行動するのは変だと書いたのと同じ理由です。

でも坂木は4学年なので、まぁ、まだわかりますし絶対ないとは言い切れません。
しかし1学年の乙女ちゃんが、初日から単独行動を取るのは普通ならないだろうと思います。

 

今回の「あおざくら」の漫画の中で書かれているのは外出の初日です。
部屋の上級生に案内されつつ同部屋全員が揃って外出するのが引率外出です。

この後は、当然ながら「2回目・3回目の外出日」が続く訳なのですが…
私の知り合いの話では2回目や3回目辺りの外出日は対番の上級生
横須賀の町を案内してくれたり、食事をおごってくれたという防大生が多かったです。

 

ですので、もしも、このような事をするなら、
普通であれば初日と二回目(三回目)の外出日以降で…
部屋の上級生や対番の上級生などと約束の入っていない日を選ぶでしょう。

というか、そもそも…
そのような防大の慣習を知っている坂木が妹の外出初日の単独行動を許すとは思えません。
坂木の性格なら、絶対にダメだ!と言いそうですよね。

 

無理やりに、外出初日の引率外出の日にこんな内容にしたのには
この後の展開上の都合とか、漫画のお話の進行上の都合とか…
まぁ、色々と商業ベース都合での理由があるのだろうとは思いますが、
内情を知っている者が読むと、どうしても違和感を感じてしまいます。^^;

 

これから防大を受験するつもり(防大に入校予定)の皆様へ。

外出日の初日に、自分勝手な行動を取るのは絶対に止めたほうが良いです
部屋の上級生たちは、自分達の部屋っ子をどこに連れて行ってあげようかと…
あおざくらの漫画の中の西脇のように計画を練ってくれている事が多いです。

ですので、そのような好意を無碍にするような行動を1学年が取るのは
絶対に避けたほうが良いですよ~!
…という事を、ここで書き添えておきます。

その後、近藤は岡上乙女ちゃんに貸しを返す手段として
横浜で遊ぶのにつき合わされていますが…
う~ん…、これも普通はないでしょうね。

まず、基本情報として…
防大の学生服姿というのは、と~っても目立つし眼を引きます
防大生が比較的多い、横須賀や横浜の街であっても目立ちます。

 

1学年の男女が、大変目立つ制服姿で、あおざくらの漫画の絵の場所のような
やたらと人が多い場所に一緒に居たら絶対に誰かに見られる事、必定です。
元々、防衛大学校では…
内恋(ないれん)と言うらしいのですが、防大生徒同士の恋愛を嫌う風潮があります
こんな事をする勇気がある1学年がいたら…会ってみたいものです。^^;
※内恋がない訳ではありません。

 

あおざくらの漫画の中では…一応…

岡上「他の防大生には見つからないようにしないとね。」

と言って、隠れている場面がありますが、
上級生たちは私服で外出している事がほとんどなのですから、
制服姿の1学年だけを避けても、あまり意味がないと思われます。

という事で、普通の感覚を持っている1学年生であれば…これはない!
という場面だと思います。
その後、あおざくらの漫画の中で時間が進み…夕方。
恐らくは西脇と約束している喫茶店に向かっている場面。

岡上「学生舎で辛い目にあっても、それでもアナタが頑張れるのは…お金のためですか?」

近藤「……お金は、もちろん大事だよ。」
「でも頑張っている理由は、今はそれだけじゃない。」
「ウチの部屋長、メチャクチャ厳しいんだけど、」
「ちゃんと将来を見据えた上でオレ達のことを指導してくれる。」

「正直やりすぎだろと思うこともあるけど、」
「それは誰かを守るために必要なこと…」

「自分のためじゃなく誰かのために…」
「今は防大で本気でやりたいことを見つけたいと思ってる。」

…近藤が、防大に入学後に経験した事はまだ少ない範囲の事だけですが
それでも今までの生活ではなかった様々な経験がきっかけとなり、
心境に変化が出てきたようですね。
大変に良い場面だとは思います。

でも、敢えて!突っ込みを入れますと…

この頃の一学年は、まだまだまだまだ…いっぱいいっぱい!
な時期なので、まだ全然!防大に慣れたと言えるような時期ではありませんので…
こんな事を言える1学年生は、恐らくとっても少数派だろうと思います。

この近藤のセリフは、もっと先…せめて夏の休暇で実家に帰った頃とか、
または半年以上過ぎた頃とか、防大の開校祭の後とか…
何か、節目的な時期に言って欲しかったなぁ~と少し思いました。

…我ながら細かい所に突っ込むなぁとは思っています。はい。^^;

そのあと、岡上のガラケーに電話が掛かって来て…色々あって、
岡上学生坂木部屋長の妹だという事が判明します。

坂木と合流し事情を説明し、一応一緒にいた理由を理解してもらったぽいです。
誘ったのが岡上学生の方だったので許されたのでしょうね。
もしも近藤が誘ったのだったら…恐ろしい事になっていたかもしれない場面ですね。

この時に坂木は、岡上乙女に向かって

坂木「本当に防大に入りやがって!」

と言っているので、兄としては防大に来るのと反対していたらしいですね。
でも離れて暮らしていた妹の岡上学生は見事に合格して入学して来た…
という事らしいです。

坂木「近藤、今回の件は見逃してやる。」
「ただ1つだけ忠告しておく。」

「岡上乙女がオレの妹ってのは四学年しか知らねぇ話だ。」
「もしこの話を漏らしてみろ。「ピーーーー」だからな!」
「もし手を出しても…「ピーーー」だからな!」

近藤「は…はい…」

解説文

このあと、西脇サブ長にめちゃくちゃ腕立てさせられた。

坂木部屋長は、何も言わなかった。

 

 

最期の説明文

■次号、大反響大感謝の巻頭カラー!!

 

「あおざくら」 防衛大学校物語は、どうやら大人気なようですね♪

 

 

<今回出てきた主な防大・自衛隊の言葉>

●PX(ピーエックス)
防大の校内にある売店のこと。
現在はファミリーマートがある。

●脱柵(だっさく)
正規の手続きをせずに防大から逃げること。
要するに脱走すること。

※詳しくは「防大用語」のページにて解説

 

 

以上…

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あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 34号(8月3日号)

第11話:岡上乙女

(二階堂ヒカル先生のサンデー連載漫画)

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の、かなり自分勝手な独断的なツッコミ感想記事でした。^^

 

 

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