あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 32号(7月20日号)
第10話:引率外出
少年サンデーの「あおざくら」防衛大学校物語
第10話「引率外出」の個人的で独断的な感想記事です。
※二階堂ヒカル先生のサンデー連載漫画です。
★「あおざくら」をコミックスで読む派の方はネタバレ注意!!
★記事の中でそこそこ詳しく内容を書いています。
★初めてブログ記事を読む方へ★
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一度、その内容に目を通して、このブログのスタンスなどに対して
ご理解の上で読んで頂けると有難いです。
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それでは、改めまして…ここから
あおざくら =防衛大学校物語=
第10話:引率外出
…の感想記事です。
冒頭の場面説明文は…
■シャバの空気が美味しいぜー!!
防衛大の外の事を防大生が「娑婆(シャバ)」という
言い方をするのは良くある事だそうです。
まぁね…お気持ちは分かります。^^
場面は電車の乗る所からなのでバスのシーンはありませんね。
実際は、殆どの防大生は防衛大学校前のバス停から馬堀海岸駅まで
京浜急行バスに乗って行くと思います。
バスで行くと約6・7分ほど。
私は歩いて行った事はありませんが徒歩20~30分くらい(歩く速度による)
らしいですので、歩けない距離という事ではありません。
中にはトレーニングを兼ねて駅までランニングする人もいるそうです。
防大から馬堀海岸まで行く時は下りなのでそんなに大変ではないそうです。
あとタクシーも呼べば来てくれるので、バスの時間が合わない時や
急ぎの時はタクシーで移動する事もあるそうです。
近いし数人で乗って割れば金額もそんなに高くないですし
外出して帰る時間がギリギリになったりするとタクシーの利用率が高くなるとか。
西脇「さあ!!待ちに待った引率外出だ。」
「今日はたっぷり横浜を堪能させてやるぞ!」
「光栄に思え!」近藤(引率とはいえ、ついに待ち望んだ外出日だ…)
(羽を伸ばさないとな。)沖田「あ、近藤君空いてるよ。」
「座ろうか。」西脇「バッカ… もーん!!!!」
「防大生たるもの、鉄道やバスで座ってはならーん!!」
「例え全席空いていたとしても、凛として背筋を伸ばし、こう!!」※ここで西脇がピシリッとした姿勢で電車の中で立つ姿の場面
近藤「おお!西脇サブ長が、輝いてみえる!!」
一学年「よし…オレ達も。」「おう!」
この場面…え~本当にこんな事をするの?
と思った人も多いかもしれませんが…本当です。
私が今まで何度か電車の中で見かけた防大生も
全員が立っていましたし…
知り合いの防大生に聞いてみても
「防大の制服姿の時は絶対にイスに座ったりしない」
と言っていました。
だたし…
2学年以上になり私服に着替える事が出来るようになると
話は別♪…だという事です。
防衛大学校内から外出する時は必ず制服ですし、
防大に戻る時も当然、制服でないければなりませんが…
2学年以上になると防大の近くに共同でアパートを借りて、
そこで私服に着替えて外出する事が殆どになります。
(※詳しくはその内に別の記事で説明すると思います)
ですので土日祭日などに…
横須賀・横浜の周辺や都内などで見かける制服姿の防大生は
1学年生の可能性が高いです。
私は、まだまだ見かけも可愛い感じが若干残っている
防大の制服姿の初々しい子を見掛けると
「防大生!お!一学年♪…頑張ってね~!!」
とついつい心の中でエールを送ってしまいます。^^
漫画の場面は、桜木町の駅に着いた所。
一学年たちが写メを撮ろうとしていると、西脇サブ長に
西脇「歩きながら携帯をいじってはいかん!!」
「ながら歩きは危ないだろう!!」
と言われて携帯を没収されました。
これも…1学年は実際に上級生に言われるそうです。
別に防大生でなくても、スマホを持ってながら歩きするのは危ないし
当然と言えば当然の事ですが…
それが出来てない1学年が多いのでワザワザ指導するらしいです。
次の場面では…
ご婦人「すみません。あのう…駅員さん?」
「横浜美術館に行きたいの…どう行けばいいのかしら?」近藤「スミマセン。僕ら駅員じゃなくて…」
※近藤の言葉を坂木がスッと遮って…
坂木「よかったら ご案内いたします。」
「そこのタワーを抜けた席になりますので。」ご婦人「あら、ちょっと離れているのね。」
「じゃあ お願い出来る?」
この場面では駅員さんに間違えられているシーンが書かれていますが
実際にとても多く間違えられると聞いています。
知り合いの防大生の一人も、
駅校内で迷っている人に駅員と間違えられて道を聞かれたそうです。
因みにその時、その防大生は良く知らない駅に居たので
一緒に本当の駅員さんを探して、本物の駅員さんに聞いて解決したとか。^^
坂木「防大生は真の紳士であれ。」
「いいいかお前ら、制服着用時は防大生代表として」
「世間の目に晒されていることを忘れるな!」1学年「はいっ!!」
坂木「西脇 頼んだぞ。」
西脇「おう!」
坂木「あと…団体行動は1学年の基本だ。」
「もしはぐれたら その時は、死だ。」…(一部省略)…
沖田「駅員さんと間違えられちゃったね…」西脇「この制服を着ていると、警察官だったり」
「警備員にもよく間違わられるからな。」
前半の坂木の言葉は…この後の展開へのフラグですね。^^;
この「あおざくら」の漫画の中では、
何故か坂木が一人で別行動になりましたが、
『初めて1学年を連れた外出でこんな行動をとる事は余程の理由がないとやらない』
とも聞いたのでイレギュラーな行動のようです。
後半の西脇の台詞で「警察官・警備員」が出てきますが
これも本当に良くあるそうです。
制服だけなら、そうでもないのかもしれないのですが
防大生は帽子もキチンとかぶっているので、
余計にそう見える気持ちは分かります。
西脇「では部屋っ子どもォ まず中華街へ向かい昼食にするぞ!!」
1学年「はいっ!!!」
横浜の有名な中華街は…
防大生になった1学年が必ずと言って良い程
最低でも一度は行く定番の場所ですね。
1学年「か…回転テーブル、そして高級そうな料理の数々…」
原田「学食では絶対に見ることはない、醤油と油の香り立つハーモニー。」
近藤「仕入れに値の張りそうな食材もふんだんに…」
原田の台詞が、普段の防大の「食事の質」を知らしめていますね。^^;
防大は自衛隊で一番、食事が美味しくない!と言われて久しいそうですが
そろそろ改善してあげても良いような気がします…。
近藤の台詞は、流石!町の食堂の倅の事はあるな~というか
お金にドライな近藤らしい言葉ですね。
西脇「今日は全てオレのオゴリだ。」
「若いオマエらのことだ、学食だけでは足りんだろ!!」
「遠慮なく食って元気になれ!!」1学年「あざーす!!いただきます。」
西脇「がっはっはっ、ここの麻婆豆腐はうまいぞー。」
1学年「ごちそうサマでしたー!!」
近藤(すげーうまかった。しかもオゴリ!)
沖田(やっぱりサブ長はやさしいなあ。)
西脇が1学年におごっていますが…
これは、1学年生が初めてシャバに出る引率外出の日の
「ほぼ慣例」のようなものだそうです。
(※部屋によって対応が違うので絶対ではないが「ほぼ慣例」)
そして、この日に奢るのは通常なら西脇だけではなく
普通なら部屋長の坂木もお金を出して
上級生全員の割り勘で1学年におごるのが普通だとか。
そうしないと1学年の人数も多いし、
上級生もお金がなくなってしまいますからね。^^;
その後…
西脇「よーしオマエら、次行くぞ。」
1学年「え?」
西脇「さあ食おう!!」
1学年「いただきます!」
西脇「ここはエビチリが絶品で…」
西脇「さあ 次の店だ!!」
……以下、中華街のお店巡り…
…(途中、色々略)…※西脇が席を外した隙に今日のスケジュールメモをこっそり見る1学年
近藤「行き先が中華料理屋しかない!」原田「まだ6軒も回る気でいるぞ!!」
武井「こ…これは… 食いしばきだ。」
■解説文■
食いしばきとは 体重を増やすことを
目的とした指導のことである。先輩が たくさんご飯を食べさせてくれる。
もちろん絶対に残してはいけない。
この漫画のシーンは…さすがに大袈裟なのは分かると思います。
しかし、私が聞いた範囲では
「中華街を3軒くらい梯子して回る程度なら普通にある」
…とも聞いて、防大生恐るべし!と思いました。
ただでさえお腹に溜まりやすい料理の多い中華で3軒も梯子なんて…!
一番多いのは中華街の場合は食べ放題に行く事だそうです。
最近の横浜中華街ではとても多くのお店で食べ放題メニューがあります。
金額的にも比較的安くから食べ放題できるお店があるので
満足するまで食べまくる!…のだそうです。^^
それから「食いしばき」ですが…
部屋の上級生に言われる事もあるそうですが、多いのは
「校友会の上級生」に「もっと食べて、もっと筋肉もつけろ!」
と言われてガンガンに食べさせられるケースだという事です。
※校友会=一般に言う部活動の事。
活動の本気さは半端ない。
(詳細は別途。その内に漫画でも登場すると思いますので。)
知り合いの防大生の中でも、校友会の上級生に食いしばきで
毎日のように、とても食べきれない量を食べさせられ…
「もっと体重を増やせ!!もっとしっかり食べろ!!」
と毎日毎日、言われ続けた人もいるそうです。
当然ながら、
「体重を増やせ=筋肉モリモリの身体になれ!!」
という意味なので、嫌という程の運動をしつつ
「嫌という程のご飯を食べさせられて、相当に!キツかった!!」
と言っていました。
彼の場合、1学年の冬位まではなかなか大量のご飯を食べる事が出来ず
上級生に言われた量を無理矢理に食べた結果、
部屋に戻る途中で吐いてしまった事が何度もあるとか…^^;
でも、そんな苦しい時期を必死に通り越した後…
2学年になる頃には、入校式の頃とは比べられない程に
筋肉モリモリの防大生らしい立派な身体つきに変化していたそうです。
本来楽しい筈の食事までが、厳しい修行のようなんですね…
本当に大変ですね…。
その後のシーンで…
戻って来て、気を失っている沖田に
無理矢理に卵スープを飲ませようとしている場面。
西脇「飲め… 飲め… 育て…」
武井「西脇サブ長!!一つ提案があります!!」
…(以下、略)…
1学年「とりあえず武井の機転で、外には出られたけれども…」
「あのゴリラなんか買ってるぞ。」1学年「肉まんのおみやげらしい。」
「あとで自分も食うんだと。」…(食べ過ぎて倒れた沖田をベンチに寝かせている絵)…
西脇「おい!オマエらも上対番に土産買ってけーー!」
1学年「はっ、はい!」
近藤「沖田はオレが見てるよ。」
原田「悪ィ!」
※近藤と寝ている沖田を残してお土産を買いに行く1学年
この場面で、西脇サブ長が「上対番にお土産を買え」
と言っていますが、これも必ずと言っても良い程に言われる事だそうです。
この「あおざくら」の漫画の中では、どういう訳なのか
1学年にとって、超重要な人物である「上対番」が滅多に登場しません。
(※防大を知っている者的に、ここはかなり違和感を感じるとか)
でも実際の防大生活では、この時期の1学年は、
と~ってもと~っても!上対番にお世話になっています。
上対番は、たいていの場合は2学年なのですが
(偶に3学年などが付くケースもあり)
この時の2学年生は「地獄のカッター訓練期間」の中なのに
必死に1学年の面倒も見てくれている…という超!超!大変な時期です。
ですので…
日ごろの感謝の気持ちを込めて&カッター訓練お疲れさまです!
という事で、
初めての外出の日には上対番にお土産を買って帰るのが、
防大の中では「ほぼ慣習」になっているようです。^^
尚、この時に限らず、帰省した時など色々な時に
お土産として買う物で多いのは、圧倒的に食べ物のようです。
・防衛大の食事で食べられない物。
・防大の中のコンビニでは売っていない物。
を頭に浮かべつつ選ぶとか。
大人数で分けて食べられるように個包装の物が便利。
でも難しく考える必要はなく、普通にお菓子で良いみたいです。
次の「あおざくら」の漫画の場面では…
近藤が泣いている子供に駅員と間違えられ
子供「えきいんさん えきおしえてーー!!」
と泣きつかれているところ。
近藤「いや、オレは駅員じゃなくてっ…」
(あっ…そうだ、よく間違えられるんだった…)子供「えぎーーー」
近藤「わかった、よしいこう!!」
「駅つれてってあげるから。」
「すぐつくよ。」※沖田を置いたまま、子供を駅まで送る近藤
※お土産を買って戻って来た1学年
原田「あれ?近藤どこいった。」…(略)…
近藤「さてと…早く戻らないと…」
「あの土産屋どのあたりだっけ…」
「とりあえず原田に連…」※西脇にスマホを没収された事を思い出す!
近藤(はぐれた時のことなんて、何も決めてない…)
※坂木の言葉を思い出す近藤『いいか団体行動が基本だ。』
『もしはぐれたら…その時は…死だ。』
しっかり者の近藤なら、戻る為の目印とかをチェックしつつ
駅まで案内するような気もしますが…
そこはツッコミ入れたらダメなんでしょうね~^^;
横浜中華街はとっても広いし、何だか似たようなお店が多いし
細い路地に入ると分かり難くて迷い易いですよね。
もし近藤が初めて中華街に行ったという設定なら
尚更、不案内だろうと思うので、
普通に迷子になった…という事にしましょう。
最後の説明文
■やらかしちまった近藤!!
次回、デッド オア アライブ!!
<今回出てきた主な防大・自衛隊の言葉>
食いしばきとは体重を増やし筋肉質な身体になる為の指導。
主に校友会の上級生によって指導される事が多い。
大量のご飯を食べるように指導され残す事は許されない。
※詳しくは「防大用語」のページにて解説
以上…
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あおざくら 防衛大学校物語
週刊少年サンデー 32号(7月20日号)
第10話:引率外出
(二階堂ヒカル先生のサンデー連載漫画)
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の、かなり自分勝手な独断的な感想記事でした。^^